ビール、発泡酒、新ジャンル (第3のビール) の違いは?愛飲家のおすすめ
ビールはお好きですか?
1日の終わりにグビッといく感覚、最高ですよね。
僕はビールのお風呂に入りたいくらい愛してます。
アル中ではございせんのでご安心ください。
「ビールというと発泡酒など種類があって、結局どれがお得なの?」
誰にも聞けないけど、これを知りたかったあなたへ朗報です。
体の水分は8割ビールでできていると自負している僕から解説します!
(悪酔いは絶対しない堅実なタイプです)
ビール系飲料のカテゴリーは
⑴ビール ⑵発泡酒 ⑶新ジャンル (第3のビール) の3種類があります。
最初に結論。
「新ジャンル」がお得です!(22年11月時点)
ただし2026年度に酒税が一本化になる予定です。
税金が同じになれば販売価格が同じになると仮定すると
2026年以降は迷わずビールがお得になります。
それでは、詳しくみていきましょう。
カテゴリーの違い
ビール
麦芽は麦を発行したものです。麦芽には大麦麦芽以外にもライ麦麦芽、小麦麦芽なども使用されます。麦芽の種類や作る工程で香りや味わいの違いが出ます。
ホップはビールに苦みや香りを付けたり、泡持ちを良くする作用があります。
酵母は麦芽などの糖分を分解発酵して香りや味の成分を形成します。
発泡酒
麦芽や麦を一部の材料にした酒類です。定義としては発泡性を有しアルコール分が20%未満のものとされています。ビールと同じ原料で作られていても、麦芽の使用率が3分の2に満たない場合、もしくはビールに認められていない原料を使用するものは発泡酒と定義されます。
新ジャンル (第3のビール)
定義は、ビール、発泡酒以外の酒類で発泡性をつうしアルコール分が10度未満のものとされています。細かくはその中でも大きく2つに分類されます。ビール、発泡酒とは別の原料で作られたものを酒税法上では「その他の醸造酒 (発泡性)①」と、麦芽を原料として発泡酒(麦芽使用率50%未満)にスピリッツを加えたものを「リキュール (発泡性)①」としています。
なぜカテゴリーが3種類あるのか?
1989年(平成元年)に酒類販売免許が緩和されて、大型のディスカウント店でビールを扱うことができるようになりました。当時のビールは小売価格の46.5%が税金で占められていて、値下げは厳しい商品です。低価格競争が起こり、安い輸入ビールを扱う店舗が急増。大手ビール各社はこれに危機感を募らせ、価格と内容で対抗できる商品の開発を急ぎました。各社はビールより低い税率の発泡酒に注目し、日本人の嗜好に合い、低価格で販売できる「発泡酒」の商品化に至りました。
しかし!政府は1996年 (平成8年)に酒税を改定します。麦芽率50%以上の発泡酒の税率をビールと同じにします。完全に発泡酒を狙いうちにした改正です。税金が高いので企業が努力して開発した発泡酒ですが、その発泡酒が売れてきたので政府はここから税金を取ろうと考えたのでしょう。そのため、メールメーカーは麦芽率25%未満の発泡酒を開発するなどして対抗しました。
そして2003年 (平成15年)。また酒税法が改正され発泡酒は増税になります。ニールメーカーは堪忍袋の尾が切れます。さらに安い税率のアルコール飲料を作るべく、新ジャンル (第3のビール)を商品化します。
結局、政府がビールにかける税金とビールメーカーの戦いです。イタチごっこです。とはいえ政府の取れると分かったらすぐに税金を高くする姿勢には、ビール愛好家としては嫌悪感を覚えますね。
国内主要4社の代表銘柄
ここでは国内主要4社 (アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ)の主要な銘柄を紹介します。
ビール
アサヒビール
スーパードライ、アサヒ生ビール (通称マルエフ)
キリン
サントリー
ザ・プレミアム・モルツ、ザ・モルツ
サッポロビール
サッポロ生ビール黒ラベル、YEBISU (エビス)
発泡酒
アサヒビール
スタイルフリー<生>、アサヒ本生アクアブルー
キリン
キリン淡麗
サントリー
取り扱いなし
サッポロビール
北海道生搾り、極ZERO (ゴクゼロ)
新ジャンル (第3のビール)
アサヒビール
クリアアサヒ、アサヒ ザ・リッチ
キリン
サントリー
金麦、ジョッキ生
サッポロビール
カテゴリー別おすすめ銘柄
ビール
アサヒ生ビール (通称マルエフ)
僕のおすすめはアサヒ生ビールです。
2021年に復活!1986年頃のアサヒビール低迷期を支え、不死鳥のようによみがえらせた伝説のビール。それがアサヒ生ビールです。マルエフという呼称は、不死鳥の英語のフェニックスの頭文字をFだと思っていたことからそう呼ばれていました。不死鳥の英語の頭文字はPなんですけど(Phoenix)。
ガッキーのCMで「おつかれ生です」を見た方も多いのでは。かわいいです、ガッキー。人妻ですけど。
アサヒ生ビールはのどごし、広がり、ビール感のバランスがとてもいいです。
缶のデザインもかなり好き。オシャレな色合いですよね。
数年前まではキリンの一番搾りの大好きでしたが、リニューアルして味が落ちてしまったんですよね。バランスが最高だったのが、水っぽさを強くしてしまったのでお別れしました。それ以来これだ!というビールがなかったのですが、アサヒ生ビールが救ってくれました。
ただし資金に余裕あればYEBISU (エビス)が最高です。
プレミアムビール (ビールより少々高く販売している) として販売されているのでここでは除外しました。
発泡酒
キリン淡麗プラチナダブル
発泡酒は酒税の間に挟まれ、今や存在感ないです。
選ぶとなると発泡酒の王様のキリンの淡麗シリーズになってしまうのですが、その中でも僕はプラチナダブルがおすすめ。プリン対0、糖質0なのに独特の味わいがします。
一般的にはキリン淡麗グリーンラベルが人気ですね。糖質70%と女性のCMの影響で、昔から発泡酒のファンが書い続けている印象です。
新ジャンル (第3のビール)
サッポロ 麦とホップ
新ジャンルは一番熱いカテゴリーです。各社しのぎを削って、少しでもビールに近い味を目指して競争しています。消費者としては最高ですよね。
サッポロのドラフトワンが最初に登場しましたが、はっきり言って当時は不味かったです。最初だから仕方ないよね。ドラフトワンのことは新ジャンル界の野茂英雄と呼んで尊敬しています。
僕のおすすめはサッポロビールの「麦とホップ」です。このコク、新ジャンルとしては驚異的。
もちろんビールには劣るのですが、かなりバランスよくビールの感覚に近づけています。新ジャンルの味を極限まで高めた至高の商品です。
まとめ
現時点(2022年)では「新ジャンル」が一番お得です。
購入価格と味のバランスが決め手です。
2026年度に酒税が一本化になり税金が同じになれば、販売価格が同じになり誰もがビールを選択するはずです。(同じ値段でも発泡酒や新ジャンルを選択する人がどのくらいいるのか興味深いです)
ビールメーカー各社の戦略も気になります。その頃にはビールに注力する会社、あえて新ジャンルを残しておく会社、と戦略の違いが出てくるかもしれません。
ビールファンクラブの一員として、あたたかく動向を見守っていきます。ただしビールはキンキンに冷たくね。
〜追伸〜
ここまで書いておきながら、僕が普段飲みしているのはこれ。
バーリアル リッチテイスト (トップバリュ)
イオンのプライベートブランドの新ジャンル商品です。
1本78円 (税抜)。6本セットなら500円以下 (税抜)で買えます。
おこづかい制サラリーマンの味方です。
発売当初は韓国製製でしたが、今は国内製造 (キリン)になりました。
味は、この価格帯なら許せるレベルでがんばってくれています。
平日は バーリアル リッチテイスト
週末は アサヒ生ビール
特別な日は YEBISU
と使い分けて楽しんでます。
正確には、やりくりしてます。
たまに飲めるビールのために企業戦士はがんばります。